フォト
2012年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

2012年4月10日 (火)

スピリチュアル・メッセージ

けれどやっぱり、言っておかなくちゃいけないことがあると思うんだ。
言いそびれた事がある。皆な、言い損ねていることがあると思う。そうとしか思えないことについて。
『SMiLE』のメッセージ。
この音楽の解説として、ここにはブライアンの、そしてヴァン・ダイクの、良きアメリカへのノスタルジーが見られると言う。原住民=アメリカン・インディアンの虐殺への言及があると言う。ベトナム戦争に揺れるアメリカ人の不安が反映されている…、とか。

精神的営為としての『SMiLE』について。
それはどういう事なのか。
こーゆー事だと、僕は思う。
原住民を踏みつけにすることによって創られた文化を、自分は愛している。
足下に色んなモノを踏みつけて、そうして生まれたアメリカの文化を、愛して、その上に生きている。踏みつけられたモノの上に出来た文化を、受け継いで、また生み出して、愛して、生きている。そしてまた、ハワイを征服した(こう表現したら、みんな怒るだろうけど)
アメリカという新興国家の、白人。

正にそのアイデンティティが危機にある最中で、それを唄い上げている。
この精神的営為が、『SMiLE』だ。

分かり難い話かな?
僕は嫌いなんだ。
「人に迷惑をかけてはいけない」という言葉を、そのまま自分に許している人が。
人に迷惑をかけずに生きていると思っている人が大嫌いだ。
迷惑をかけられている、としか思わなくて、そう言う自分が人にかけている迷惑を知らない人が嫌いだ。
だからその迷惑をやめろ、って言うんじゃない。
やめることなんてできない。
迷惑をかけることがない生なんて、ないんだよ。
迷惑をかけて、生きている。
迷惑をかけて、愛している。
原罪に塗れたアメリカン・ミュージックを愛してる。
音楽として、これを創造する。愛情を表明する。ことが、精神的営為なんだ。
例えばアメリカ大統領就任演説とするには、とっちらかっていて矛盾していて、意味を為さない、アメリカ白人から世界へ向けての回答。
それが、『SMiLE』。ミュージック。
『SMiLE』は、楽しくて、美しくて、やっぱり悲しい。悲しくて、美しくて、楽しいブライアン・ミュージックが、僕は大好きだっていうことを、やっぱり言っておきたいんだ。

SMiLE! SMiLE!!

Smile

  ずい分むかしの話になってしまうが、2011年11月だ。
ついに、と言うか、唐突に、『SMiLE/The Beach Boys』が発表された。

度肝を抜くニュースでしたよね?
『SMiLE Sessions』が、いつか出ることになるだろうとは誰もが予想していた筈。最悪、マイク・ラブが死んでからになるかも知れないが、出ることは出るだろう。その日まで死なないように、CDが5枚組でも10枚組でもビックリしないように、と、ビーチ・ボーイズ=ブライアン・ウィルソンのファンなら心構えをしてきたはずだ。
しかし、これはあり得ない。
新録なしの、オリジナル・ビーチ・ボーイズの声と、当時の演奏だけで、『SMiLE』を完成させる? そんなこと、あり得ない!

ポップ・ミュージックの神。
ブライアンをそう呼ぶしかなくさせる偉業。というより、これは揶揄的な意味での錬金術である。化学的に金を錬成するという、あり得ない夢を実現してしまったのだ。

The Beach Boysの、『SMiLE』!!

人生の悩みを全て解決してしまうような出来事である。
みんなみんな、悩んでいたはずなのだ。ビーチ・ボーイズ・ファンはみんなみんな、悩んでいた。
2004年、ブライアン・ウィルソン版の『SMiLE』を聴く度に、幻聴に悩まされ続けた。長年(言っても僕の場合、10年足らずだけど)ブートやら「未発表音源」やらで耳に刷り込まれたカールやアルや、マイク・ラブの声が聞こえてきて、集中して聴くことが出来なかったのである。
きっとみんなやっただろうと思うんだけど、そーゆー音源を自分で組み合わせて、不完全な『SMiLE』を作ってみて、結局は別の幻聴に悩まされ、哀しい結論に辿り着いていた筈なのだ。
『SMiLE』は、聴けない音楽だ(夢の中以外では!)。

なのに遂に遂に、待ちこがれることさえしなかった、The Beach Boysの、『SMiLE』が、出たのである。The Beach Boysの『SMiLE』を、一篇の音楽として、現実の空気の振動で、現実に耳の穴にくっついてる鼓膜で、聴くことが出来るのだ!

僕は思った。
「だったら、デモとかセッションなんてもう要らない。ブライアンが完成させた、『SMiLE』それだけがあればいい。」

そう思う人間にとって、発売された商品としての『SMiLE』は、実に不満足なモノだった。
いやいや、不足してるんじゃないのだ。
余計なモノがくっついているのである。
5枚組とか2枚組とか、マニア向け商品をだすんだったらさあ~、1枚モノくらい、ボーナス・トラックなしで出したら良いんじゃない?
そう思うんである。

これに一番近いのが、アナログ盤の『SMiLE』だ。
2枚組で、A~C面に『SMiLE』全編が収録されている。
D面にボーナス・トラックが入ってはいるが、引っ繰り返さなけりゃ『SMiLE』だけを心静かに聴き終えることが出来る。
そーいう訳で、僕は1枚モノCDと、アナログ盤だけを予約して、発売日当時を迎えた。
聴き終えた感想は、まあ、イイでしょう。
もちろん素晴らしい。まだ色々考えさせられるけど、今となってはそれも良し。それもまた楽しいと思える。
『SMiLE』を聴いたことない人にだけ、一応言っておくことがあるとすれば、「これは楽しい音楽だ」って、事だけです。
難解ではない。おどろおどろしくもない。素敵で楽しく、美しい、ポップ・ミュージックです。それくらいだ。
僕にはこれから、『SMiLE』のある幸せな人生が待っている。そう思った。
そうでもなかった。

いや、その日、初めてThe Beach Boys版『SMiLE』を聴いたときは幸せだった。
1枚組CD、かなりイイ。
ボーナス・トラックが、イイのである。機械的にくっつけられたデモとかsessionsとかではなかったのだ。さすがブライアン。ブライアンはこれを、TOY的な感覚で、「オマケ」として作ってくれたのだ。「英雄と悪漢セクションズ」とか、「スマイル・バッキングヴォーカル・モンタージュ」とか、すっごく楽しい。個人的には「You're Welcome」をボーナスの1曲目に入れてくれたことが嬉しかった。僕の『SMiLE』では、いつもこの曲がエンディング・テーマだったのだ。ブライアン、分かってくれてる…。

幸せな日々は、次にCDショップに行って砕かれた。
2枚組、「デラックス・エディション」の、箱が、可愛いのである。白くてツルツルしてて、思わず手に取ったまま、レジに向かっていた。
そして僕は、『SMiLE』発売のの詳細を知ったときから、ずっと考えていたことがあったのだ。
「『Good Vibrations』でCD1枚、かけっ放しにしておけるって、楽しくない?」
悪魔の誘惑だ。僕はこれに3ヶ月、耐え続けた。しかしああしかし、…違うのだ。僕はエリントンのCDを探すつもりで、Amazonを見ていただけなのだ。それなのに、ああそれなのに注文してしまったのである。
「スマイル・コレクターズ・ボックス(5CD+2LP+2Single+Booklet)」!
大罪だ。すでに1枚モノ、デラックス、アナログ2枚組を買ってしまっておいて、その上で「コレクターズ・ボックス」? 最悪のコレクターぶりを発揮してしまった。
そしてやっぱり思ってしまうのだ。
せっかく5枚組にしたんだから、CD1は、「Good Vibrations」で終わっとけばいいじゃん!

…まあけど、いいですよ? コレクターズ・ボックス。
酒を飲んだりながら、「Good Vibrations sessions」かけっ放し、やっぱイイ。しあわせ~♪

2012年3月20日 (火)

セブンティーン

Omote_2

『けいおん!』について書くのはこれが最後になります。なるでしょう。
ベストアルバムを編集するには、というお話です。

まずは、『放課後ティータイム sings K-ON!!』ver.2から。
現在唯一の『けいおん!』フルアルバム、『放課後ティータイムⅡ』の発売を受けて編集したものです。
曲目はこうでした。

1.Cagayake! GIRLS
2.ギー太に首ったけ
3.カレーのちライス
4.ぴゅあぴゅあはーと
5.Sunday Siesta
6.いちごパフェが止まらない
7.ときめきシュガー
8.冬の日
9.No,Thank You!
10.INTRO
11.ふわふわ時間
12.ごはんはおかず
13.U&I
14.Utauyo!!MIRACLE
15.天使にふれたよ!
16.キラキラDays

完璧です。
まずは全16曲、というのが美しいです。
そしてTotal timeがおよそ60分、これもいい。
なによりジャケットを作れた事が嬉しかったのです。上の左側が表ジャケですが、裏はこう。

Singsimageback 

そして中はこんな感じになってます。非情に爽やかで嬉しい出来映えです。

Singsimageinn_2

どうでしょうか。そーでもないですか? そんなことはないです。とってもイイ出来です。気分が良いので曲目解説です。

まず出っ端の曲が最重要です。アルバムは全部そうですが、最初が肝心なのです。ベスト盤としては、最新ヒット曲をここに入れるのがひとつのセオリー。あとは最初のヒット曲、そしてこれぞ、と言うべき代表作を持ってくるのも定番ですね。
そこで、どうですか? 「Cagayake! GIRLS」です。
『けいおん!』を観た人たちが最初に聴いた曲です(僕は違いますが)。イントロが素晴らしくベスト盤のオープニングを盛り上げてくれます。完璧な1発目だよね。

これに「ギー太」が続きます。そして「カレー」です。
どういうことかと言うと、僕にとって放課後ティータイムはまずなによりもギターバンドだという事です。

「あ~ロック・ギターが聴きたい!」
という時が僕にはあります(頭の悪そうな言葉だ)。こーゆー時に選択するのは例えばThe Smithの『Rank』、Stray Catsの1st、ローザルクセンブルグの『LIVE AUGUST』、ストーンズの70sライブ(ブート込みの自分編集盤)か『Dirty Works』、ツェッペリンのライブ(ブート込みの自分編集盤)、PRINCEの『Gold Expelience』、the Beatlesの「and your bird can sing」などになるんですが、放課後ティータイムはこれらに並ぶ存在となりました。

冷笑しましたか?

いやちゃんと聴いて下さいよ。かなりイイですって。
よく出来てる。分かり易い。すごくツボを押さえてて、案外暴れん坊。
なかなかこうは作れないもんですよ。
ざっくりしていて気持ちがイイのです。ウキウキハードです。

ということで、ハードでノリの良いヤツを3曲畳みかける! という構成になりました。更にこの3曲がそれぞれ、OP曲、キャラソン、放課後ティータイム曲(劇中曲)、と性格が違うっていうのがミソ。
で、次が「ぴゅあぴゅあ」。
この展開は是非皆さんにも試してみて欲しいところです。
「ギー太」「カレー」と、デシデシドカドカやって来て、ここで、フワッと浮かび上がるような感じになります。
この曲大好きなのです。
なのでどこで使うか非情に悩ませてくれましたが、ギー太カレーのおかげで、上手く前半戦のキメとしてのポジションを与えることが出来ました。ここまでが第一部、「紹介篇」になります。

次の「Sunday Siesta」はひと休み。第二部へのinterlude、って感じですね。こーゆー涼しい曲が少ないので、貴重です。

そして第二部です。「放課後ティータイム篇」。3曲全部、『Ⅱ』初出曲になりました。『Ⅰ』の曲にしようか悩みましたが、そうすると「ふでペン」「ホッチキス」。『Ⅰ』の曲が全部入ってしまいます。それはちょっと下品になるので、却下しました。
とゆーよりなにより、この3曲が大好きなのです。特に「いちごパフェ」! 僕はもしかしたらこの曲が一番好きなんじゃないかとすら思うのですよ。唯のベストボーカルです。いや、「MIRACLE」か? 難しいトコロですが、放課後ティータイム曲では、これが一番ってコトで。
全体に歌が曲のノリにピッタリ合ってるし、「のー♪」とか「がー♪」とか伸ばすトコが素晴らしい! この歌唱法、この使い方は他で聴くことが出来ません。唯の柄にピッタリで尚かつ音楽的に気持ちがイイ♪

次もinterlude。ただしこっちはハード。これはまあ、バランスをとる為ですね。このアルバムは69antiqueの選曲なので当然唯推しで、けれど澪ボーカルはやっぱり外せなくて、それでED曲を全部カットしてはいけない、ということで「No,Thank You!」です。

では第三部です。「放課後ティータイム・ライブ篇」。
仮想ライブな感じで曲が並べられないか、と思ったのです。並べてみるとかなり最高でした。
「INTRO」なんて曲あった? いいえありません。これはサントラ盤に入っている「ふでペン・ゆいあずver.」のイントロ部分です。SoundEngine Freeで、切っただけっ!
これに「ふわふわ」を繋げると、素晴らしく最高になるのです。「ふわふわ」もまた、どこに入れるか悩む曲で、一発目でもいいし、ラストでもいい。けれどもっとさりげなくイキたくないか?粋にさぁ…。で、「ライブ篇」というコンセプトのおかげで、居場所が定まりました。こーゆーさりげない場所(10曲目)にこの曲が出てくることで、「ライブ!」って感じがします。
「ごはん」もライブですよね? ライブをもう一段盛り上げる為の曲、という感じがあり、次の「U&I」は盛り上がり真っ盛り!という…。
そしていよいよ、真打ち、「Utauyo!!MIRACLE」の登場となるのです。ここがクライマックス!

しかしクライマックスでベスト盤を終わるというのはイカさない。面白くないですよね。
そこで「天使にふれたよ!」です。farewellナンバー、というトコロですね。『けいおん!』というドラマ全体を脳裏に走馬燈させつつ、聴いて下さい。
さよなら! さよなら『けいおん!!』!!

…で、次は言ってみれば、アンコールナンバーですね。
「キラキラDays」。
こういう一本調子な曲をシメに持ってくるのは、69antiqueの癖なのです。ストーズのベストを組むと、どうしても「Rip This Joint」を最後に持ってくる。そうするとなんかしっくり来るのです。
こういう性癖がどっから来てんだかと自己分析してみると、どうやらPANTAにあるってコトが分かりました。
PANTA&HALに『TKO NIGHT LIGHT』というライブ盤があるのです。ここでのアンコールナンバーで「Touch Me」というのがありまして、これが軽くて一本調子で気持ちがイイ! そういうことなんだと思い出しました。

ということで、愛する放課後ティータイムのベスト盤をほとんどベストな形で選曲し終えて幸せだったのですが、しかし、こんな幸せは1年も続かない。その事は分かっていました。新曲がデルからです。劇場版が、準備されていたのです。

2012年2月 8日 (水)

1973年の欧州

Malmo

デューク・エリントンの最後のヨーロッパ・ツアーは、1973年10月24日から、12月1日にかけて行われた。(1974・5月没)
初日のコンサートは記念すべき『The Third Sacred Concert』、最終日が『Eastbourne Peformance』として、ビクターに録音され、発売されている。

けれど僕が好きなのは、このツアーからのもう一枚の録音物、『in Sweden 1973 (caprise 21599)』だ。10月25日、ロンドンで行われたThird Sacred Concertの翌日である(過密スケジュール!)。3日間の『マルモ・ジャズ・フェスティバル』の中日での演奏が収められている。

これがイイのは、アリス・バブス。彼女の歌がイイ。
アリス・バブスはエリントンの2ndセイクリッド・コンサート(1968)、そしてこの前日の3rdセイクリッド・コンサートにも主役級のゲストとして参加してるのだが、このマルモ・フェスでは、CDで聴ける中盤をほとんど支配してしまっている活躍ぶりなのだ。
この日に相応しい「Serenade to Sweden」で登場し、「Spacemen」ではトランペットとバトル、「Jeep's blues」でジョニー・ホッジスのパートを唄い、そしてこの年にしか聴けない「Somebody cares」を聴かせてくれる。
それにしても「Spacemen」って! デビッド・ボウイかよ! と思ったのだが、この曲、スタジオ録音もあるようだ。聴いてないから分からないが、別にボウイに影響されてつくった訳ではないようである。残念。

で、本題である。
マイルス・マニアの方にはピンと来ただろうか?
1973年のマルモ・ジャズフェス、これにはマイルス・デイビスも出ていたのである。
エリントン・オーケストラの前日、10月24日だ。
これはブートで聴ける。「Right Off」が一番セサミストリートに聴こえて嬉しい録音。

エリントンとマイルス、ニアミスしていたのである。
会ったんだろうか?
いやどうかなあ…。
翌年マイルスはエリントンの死に際して「He Loved Him Madly」を書き、録音しているが、このスウェーデンでの事を語ってはいなかったと思う。モンクやカークのように、エリントンを表敬訪問するっていうのは、マイルスにはなんか似合わないよね? 1956年、マイルス運命のニューポート・フェスではエリントンが司会だったんだけど、特にこの時にも、エリントンとの会話なんてハナシは聴かないし。

いやいや違う。これが本題ではないのだ。
言いたいのは、エリントンの最後の完遂ツアー(録音上、『Eastbourne Peformance』がエリントンのラストデイトなのだ)と、マイルスの絶頂キ●ガイ・ツアーがヨーロッパの地で、ほぼ同時進行していたという事である。

中山康樹的にはマイルス最高のツアーは、この前の春夏ツアーかも知れないが、一般的には(一般の「エレキ」マイルス・ファンにとっては)やっぱりこっちだろう。数ヶ月の違いだが、このツアーの、特にベルリンからウィーン辺りが最高だと思う。

だからこの時ヨーロッパにいたら、両方聴けたって事なんだよ?

そして皆さんもご存じだろう。ストーンズの、The Rolling Stonesの、最高キ●ガイ・ツアーもまた、この時に同時進行していたのだ。
いや残念、かなりのニアミスだがストーンズがもうちょい早い。9月1日(ウィーン)から10月19日(ベルリン)である。このツアーの録音から、あの、『Nasty Music』が生まれたのだ!

だからつまり、この頃ヨーロッパにいたら、最高のストーンズと最高のマイルスと、最後のエリントンが聴けたって事なんだよ?

残念ながらLed Zeppelinはここにいなかった。夏にマジソンスクエアガーデンで『永遠の詩』を撮った後。じゃあDavid Bowieは? 
ボウイは10月16日から3日間、ロンドン、マーキー・クラブで、最後のジギー&スパイダース・フロム・マーズとしてTVショウ録画の為のステージに立っていたのである。

嗚呼、この年、この年の秋に! ヨーロッパにいたならば!

…………………居てどうなるってハナシである。
当時69antiqueは四歳のお坊ちゃまだった。ヨーロッパにいても無意味である。仮に聴いていたとしてもなんにも分かっちゃなかっただろう。
嗚呼、それならこの時に30歳、せめてセブンティーンだったら!

………、無駄なハナシだ。
おそらく僕は、例え金とパスポートを持っていたにせよ、例えこの時点で彼等のファンになっていたにせよ、これらを全て聴くなんてことはなかっただろうと思われる。断言できる。
「ホッジスのいないエリントン・オーケストラなんて」とか、「やっぱマイルス・バンドは70年が最高だったし」とか、「アンジーとか聴きたくねえよ」とか言って、せっかくの好機を台無しにしていたに違いないのだ。
絶対そうに違いない、と僕は思う。
僕はそうだった。
Brian Willsonの『Pet Sounds』ツアー、僕はこの時、「ライブで『ペット・サウンズ』を聴いて失望したくない」という理由で、ブライアンを無視したのである。無視したのである!

嗚呼!

人生に良いことはない。
好機があっても実現することはない。
69antiqueは、そんな風に生きている。
1973年秋、ヨーロッパにいる69antiqueも、きっとそうなのだ。

2011年5月10日 (火)

神様、もう一度だけ

Moiti

放課後ティータイム、洋楽カバーシリーズ第2弾!(だか、第何弾だか!)
ニック・ロウ最大のヒット曲、『Cruel To Be Kind』(邦題:「恋する二人」)、替え歌です。
思いついたら書かずにいられない、下品な69antiqueなのです。
もう本当に、これで最後にしますので……粛々と、どうぞ。

『恋する時間時間』 (vo.平沢唯)

いつどこで会ったのか、分かんない
もうね、気付いた時は恋に落ちてたの
どこが好きなのか、分かんない
ケド、ときめくよ

切なくて 
も、寝らんなくて
泣いちゃって。
だけどね、いまはもう…

おっといけない、デートの時間です♪
ちゃんと遅れずに行かなくちゃ
ケド服を着てない
お化粧はNG?
どーしよ~~!

急がなくちゃ
あわてる恋の時間♪

……ここまでで一番です。
単にバタバタしてるだけ。
二番からが本番なのですが、長くなるのでさようなら。

………………本当に本当に、唯とギー太なら、放課後ティータイムならば! 世界中の歌を歌ってしまえそうな気になっちゃいます。
いっそ本丸に攻め込んじゃいましょうよ!
THE WHO !
律っちゃん、憧れのオンビート・ドラム大爆発です。曲はやっぱり『恋のピンチヒッター(原題「Substitute」)』でしょうね。
タイトル的にこれしかあり得ない。ボーカルは澪で。歌詞は思いつきませんが、そうですねえ……「Substitute 僕は代りでいいから/Substitute 笑顔見せてよ♪」
みたいな、ちょっと切ない歌にしましょうか。
アウトロに「kids Are All Right」の間奏を繋げて、唯のウインドミル奏法も披露していただきましょう。きっときっと、楽しいよ?

あ~あと、やっぱり、The Smithも演ってもらっちゃいたいなあ。
『Ask』で!
唯澪ダブルボーカルがイメージですね。
メインが澪で、スキャット部分が唯。あとサビ(?)の「Ask Ask Me♪」を澪が歌った直後に唯の声で「Because!」と入る。これはたまんないと思います。

ああどうかどうか、これらの曲でも他の曲でもいいから、やってくれないもんだろうか、HTTカバーシリーズ。
映画までまだ半年以上あるのですよ?
7月から5ヶ月連続シングル・リリース! これくらいやって、ファンをつなぎ止めましょうよ? つなぎ止めましょうよ?
僕は待っています。

2010年11月23日 (火)

最後から2番目の、けいおんの10曲

TVアニメ「けいおん!!」オープニングテーマ Utauyo!!MIRACLE(通常盤) ぴゅあぴゅあはーと Cagayake!GIRLS TVアニメ「けいおん!!」エンディングテーマ NO,Thank You!(初回限定盤) TVアニメ「けいおん!」キャラクターイメージCDシリーズ 「けいおん!」イメージソング 平沢唯 TVアニメ「けいおん!」劇中歌ミニアルバム 「放課後ティータイム」 TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤) TVアニメ「けいおん!」劇中歌::ふわふわ時間

「最後から2番目の」、である。きっときっと劇場版では、新曲がつくられるに違いない。
主題歌……をつくるのは難しいだろうか。
HTTの新曲を披露する場が作れるのか。
分からないけれど期待しているのである。だから最終的には劇場版待ちで。
ということで、個人的『けいおん』の10曲である。

1.Utauyo!! MIRACLE
やっぱりこの曲が最高峰だ。それ故にこの曲について語ることはあんまりない。

2.ぴゅあぴゅあはーと
HTT名義のスタジオテイクの中で、最高の出来だと思う。とにかく曲がイイ。前澤寛之の曲は、呆れるほど転調がなめらかでループ感抜群。そこが美点であると認められているが、これに歌詞とアレンジ、澪のボーカルと演奏が、すべて最高水準でハマっている。
「けいおん」曲群の素晴らしさの一つは、本編には出てこない2番の歌詞が全て素晴らしいというところ。2番こそメイン、という曲が多い。この曲が正にそうで、2番の歌詞は正しく澪そのもの。第一期におけるHTTの歌詞は、ほぼ全て澪の妄想によって書かれたモノだったが、ここにおいてそれが現実の澪自身とリンクする内容になっている。この内容がサビの飛び立つような音楽と相まって、澪の成長を感じさせるのだ。ボーカルもこれに良く応えて、一生懸命さを感じさせる唄いっぷり(とくに「I don't mind」の苦しさ)が美しい。
アレンジ・演奏面ではまず、ピアノのリフが第1期のHTT曲群に乏しかった「甘やかさ」を感じさせてGOOD。続いて梓のカッティングが気持ちいい。サビに入るところの盛り上げ方とドラムのフィルイン、そしてなんと言ってもアウトロのギターソロ!
完全無欠で足りないモノがどこにもない。それ故「新しさ」というものは望むべくもない。そんな曲、そんなトラックを生み出したことが素晴らしい。大好き!

前澤寛之の転調で言えば、「ときめきシュガー」が一番感動的だよね。Aメロがパンクで、そっからの2段階転調であんなキラキラポップスにまで……。さらに「だって、だって」では、澪ボーカル史上最高の萌え節を聴かせるのである。天っ晴れ!

3.Cagayake! Girls
のっけからこの曲を聴かされたアニメファン達はどう思ったんだろう。
イントロの暴力的なギターリフから唐突にアニメ声の唯が歌い出す、なにが起こってるのか分からない展開である。
「けいおん」OPでのTom-h@ckの曲、というかアレンジはとにかく、ギターの音遣いがきらびやかなトコが好きだ。ジョニー・マーですね。サウンド・トーン・フレーズの組み合わせに創造性が溢れかえってる。
もうひとつ、ベースがよく唄って暴れ回るのは「けいおん」楽曲全体の特徴だけれど、Tom-h@ckのアレンジでは空間をうまく使って各楽器の音がそれぞれに耳を刺激する。更に後ろに隠されたシンセの音がこれをバックアップして、新鮮な響きを与えてくれるのだ。何度聴いても新鮮さが薄れない。この意味で「MIRACLE」と「Cagayake」は甲乙つけがたい。が、やっぱり甲乙がついてしまうので、こっちが3位になった。
……それにつけても『けいおん』って、音楽にしてもアニメの絵づくりにしても、贅沢で繊細だよね。僕は『けいおん!!』で久しぶりにテレビアニメを見て、「進化したもんだなぁ」なんて思ってたんだけど、他は全然そうじゃなかった。やっぱり「けいおん」はオンリーワンなんだねぇ…。労力のかけ方の方向性が、他とは全然違う。

4.No,Thank You!
前に書いたけれど「けいおん!!」を最初に見たとき、「Go!Go!MAIAC」で正直失望して、僕はこのアニメを見るのはやめようと思った。その時に僕の足を止めたのが、「Listen!!」の70年代的(?)なアレンジだったんである。
なんだが、これを何回も聴くとウルサクなってくるのだ。「Lazy」にしてもそうなんだが、どうも繰り返し聴くのがつらい。年に勝てないという感じ。けどでも、……決して悪くはないんだよなぁ。
というところでこの曲。全体的にはやっぱり僕的にウルサイのだが、メリハリが効いていて聴かせる。ウルサさを中和してくれる。特に「No,Thank You!」の部分は、グッと来るのだ。ウマイ!

5.ギー太に首ったけ
とにかく「けいおん」の曲達は軒並みイイ。そう思わせてくれたのが、『放課後ティータイム』と、この曲が入った平沢唯のキャラソンCDだ。「Sunday Siesta」「レッツゴー」と、3曲ともが良かった。がしかし、他のキャラソンは今イチなんだよなぁ。どうにも、「普通にイイ曲」という感じが拭えない。「普通にイイ曲」では満足できない。普通じゃダメなのだ。
ハッキリ申し上げるが、主題歌やキャラソンを含めた「放課後ティータイム」は、僕が10年振りに気に入った新人バンドなのだ。DAFT PUNK以来の存在なのである。その気概を持って、コトにあたっていただきたい。
その「10年に一人の逸材」を支える最大の要因が、やっぱり平沢唯のボーカルだ。まあだから、しょうがないのだ。他のボーカルではここまでに行けない。いや行ける。唯を中心として、それぞれの個性を発揮すれば、唯ボーカルでなくても、名曲は生まれ得る。「ぴゅあぴゅあ」も「ときめき」も、「Girls Storm 疾走 Stick」もすごくいい。まあオレは、律っちゃん好きだからねえ……。

6.キラキラDays
この曲と「Cagayake!」のB面曲「Happy!? Sorry!!」は、作曲:田村信二/編曲:小森茂生のコンビで、特にアレンジのちょっとだけポップマニアックな感じ、そのさじ加減が気に入っている。最初は「Happy!?」で聴ける唯のかけ声がツボだったんだけど、やっぱりこの曲の歌詞が最高だ。
「このままでいいよ/このままがいいよ」。この歌詞を唯の歌声で聴けるなんて……、世界遺産である。青春ソングNo.1だ。
あと個人的にグッと来るのが、「みんなでやたら誉め合って」というところ。こんなに甘くてゆるい、優しすぎる友情を経験したら、忘れることは出来ないよ。「ケドそれを放っぽりだしたのはオマエだろ」って言われたら、返す言葉がないんだけど……。

7.冬の日
何度も言うが、空気感のあるトラックが素晴らしい。
と、言いながら失礼なのだが、この曲は実際に聴くより、頭の中で鳴らすことによってよりグッと来る。最高さが増す。そんな曲の一つだ。
……すっかり寒くなってきましたよね。この曲を、この音を隅から隅まで覚えて、町をほっつき歩こう。たまらなく心が温かく、かつ切なくなるだろう。そんな歌が大好きだ。

この曲も2番からの歌詞が最高。アレンジの変化も見逃せない。特に2番が終わってCメロが出て、Aメロに戻ったところの「明日もいつもの場所に行くよ」が、最高にいいですよね? 
たまらない。
このたまらなさを味わわせてくれるのが、唯のボーカルだ。
唯のボーカルの素晴らしさは、イノセントを感じさせてくれるところにある。イノセントが、切なさを感じさせてくれる。ブライアン・ウィルソンである。この曲は唯ボーカルの曲としては珍しく、ゆったりとそのイノセントを満喫させてくれる。そういう、「けいおん」曲中の、個人的最重要曲なんである。

8.ふでペン~ボールペン~
そんな唯ボーカルの素晴らしさを僕に教えてくれたのが、この曲だ。「かなり本気よ」というところ。この脱力マジメなフィーリングは、これまで聴いたことがないモノだった。あえて似たものを探すなら忌野清志郎だ。あの人の、「ナメてる=真面目」な感覚、本気で言ってることが可笑しい、という感じ。そのズレにこそ、僕はロックを感じる。だから「放課後ティータイム」もロックなのだ。
ところで僕は、「唯ボーカル」と言って、「豊崎愛生ボーカル」とは言わない。このふたつはイコールじゃないからだ。豊崎愛生の他のキャラクターや、他の歌なんて聴いたこともないクセに、これには確信が持てる。「平沢唯ボーカル」は、「かきふらい」による設計図とアニメ「けいおん」による肉付けによって生まれた「平沢唯」というキャラクターがあってのもので、「豊崎愛生の歌」ではない。しかし豊崎愛生が素晴らしいのは、そうやって創り出された「平沢唯」を、歌だけで表現してしまっていることだ。僕はまだアニメもコミックも、ろくに味わっていない段階でこれを聴いている。そうして分かったのだ。平沢唯のキャラクター、その音楽性が。これがすごい。僕はアニメ声優がすごいなんて今まで考えたこともなかったが、こんなすごい仕事が出来るもんなのだった。
ところでHTTの曲達、僕は全てスタジオテイクで選んでいる。『放課後ティータイムⅡ』のDisk2、部室ライブは違うのだ。この音源は分割できない。本当にどうやって作ったんだろうかと思うんだが、「放課後ティータイム」という架空の存在が、実際に演奏しているように聞こえるのだ。聴いていると泣けてくる。歌詞とかメロディーとかじゃなく、なんでもないところ、ただ唯のギターと梓のギターが重なる、そんなところに泣けてくる。青春という空気に。ホントにこれ、どうやってつくったの? 単に僕が「けいおん」を好き過ぎるためのゴーストノートなんだろうか。

TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤) TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(通常盤)

アーティスト:放課後ティータイム
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2010/10/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する

9.いちごパフェが止まらない
最近ではこの曲と、「Honey Sweet」「シュガー」「冬の日」「五月雨」の5曲ばっかりを繰り返し聴いている。要するに『放課後ティータイムⅡ』で発表された新曲だけ、ということ。
で、この「いちごパフェ」だが、かなり最高。HTTの王道である。ギターリフで始まるイントロ、Aメロのハーモニー、サビの疾走感と“Shout”で響く律っちゃんの声……全てが素晴らしい。が、そのせいでベストアルバムを組む場合には選曲から漏れてしまいやすい。王道さが「ふわふわ」「ぴゅあぴゅあ」と被ってしまうからである。
僕はとにかく、コーラスというか、この“Shout”で聴ける律っちゃんの声が大好きなのだ。「カレー」とか「ごはん」とか。「Honey Sweet」なんか最高だ。律っちゃんの声に恋している。

10.「ふわふわ時間」
で、やっぱりこの曲を外すことは出来ない。
HTTの始まりの歌である。
クソ詞シリーズの始まりであり、にも関わらずのギターポップ追求の始まりでもある。
作詞が原作者・かきふらいであることがミソで、今から見返しても、原作1巻でたった1コマに表現されたこの詞は、最初かなりテキトウに作ったとしか思われない。
でもって、そこが素晴らしいのだ。
ここから全てが始まった。
クソ詞シリーズ第2弾の「U&I」(「ごはん」を第2弾とすると、第3弾か)。ここではそのクソ詞ぶりが意識的に追求されている。

  キミがいないと何も出来ないよ
  キミのゴハンが食べたいよ

  キミがいないと謝れないよ
  キミの声が聞きたいよ

つまり少しでも作詞のテクニックを持つ者ならこうは構成しない、唯の主観によるしかない
、という順序。これがこの歌のイノセンスを引き出している。
かきふらいからこのクソ詞性を継承してつくられたのが「ときめきシュガー」で、この歌詞の前半は『けいおん!!』7話において澪が朗読し、ファンクラブの沈黙で迎えられた。秋山澪ポエジーの前衛部分だ。これは多分……、アニメ脚本の段階でつくられたものなんだよね? これに前澤寛之はワンコードのパンクで応えた。ナイス。
で、まあ、どの曲も後半にはもうちょっとまともな歌詞に持っていってる(あの「ごはん」でさえも)。んだけど、やっぱりそれは前半のクソ詞あってこそ輝くのである。
これはHTT楽曲を支える、結構ハードなギターポップ性にも言えることで、歌詞が普通であったなら、あのカッコイイバンドアレンジはそれほどにも思えなかったことだろう。

『けいおん』の音楽については、やっぱりあるバイアスのかかった耳でしか評価されていないと思う。「アニメソングとしてではなく、素晴らしい」とか「アニメソングにしちゃ、気が利いてるってだけでしょ」みたいな。
僕が『けいおん』の音楽が好きなのは勿論、アニメソングだから、ではないし、アニメソングとしては、ということでもない。(第一僕がTVアニメをシリーズ丸ごと観たのは「エヴァ」以来のことだ。更にその前は、1stガンダム)
けれど『けいおん』楽曲がこれほどにイイのはやっぱり、これがアニメ『けいおん』の音楽だから、だと思う。
どういうコトかというと、つまり、ポップミュージクにとってまず、なによりも真っ先に必要なのは、才能や能力ではなく、場=フィールドだというコトだ。
山下達郎のアマチュア時代、周りに彼が演奏していたような音楽をやっている者はいなかった。彼は言っている。
「だけどそれが賞賛を持って受け入れられるっていうことじゃないんだよね。ライブなんかで、次のバンドの連中に『つまんない音楽やってんな』なんて言われて」(うろ覚え)
周りと同じようなつまんないロックを、さも個性的であるかのように演奏するつまんない連中に、そう言われてしまう。
そーゆーもんなのだ。今も全く変わらない。
ガーシュイン・ミュージックを素晴らしくリプロダクトして美しく響かせたブライアン・ウィルソンの音楽が大ヒットしたか? ビートルズが今、デビューしていたら、全世界を熱狂の渦に巻き込めるものか? オアシスがレディオヘッドが大成功を収めたからと言って、日本のTVでお茶の間で、みんながそれを楽しめるものか?
フィールドが必要なのだ。
『けいおん』の音楽にとって『けいおん』というアニメ作品がそれなのだ。(トートロジーだねぇ)
アニメ『けいおん』が『けいおん』音楽を生み出し、光り輝かせる。だから結局、『けいおん』音楽は、アニメ『けいおん』抜きには成り立たない。成り立たないがしかし、アニメを観ないでも、それは楽しめる。十分に楽しめるものだと僕は思う。実際に僕はそれを楽しんでいる。
「アニメ音楽だから得してる」という話ではないのである。
色んな方法がある、ということなのだ。
例えば最初から自分たちの小屋をもってハコバンとして活動を始めたAKB48、というのも優れた方法だと思うし(聴いたコトないけど)、女子高生ファッションでヨーロッパに行く、という方法もある。或いは簡単なところだったら、ミュージシャンのキャラクターやコスチューム、ってことだってフィールドを形成する要素に成り得る。ただ、今の時代、フィールドを創り出すのは難しい。特にそれを「メジャー」と呼べるモノものにさせるのは。
『けいおん』の音楽を、僕は「メジャー」なものだと思う。売れてるから、でもあるけれど、それ以前の音楽性としてね。そこが素晴らしいのだ。僕にメジャーでかつ愛せる音楽を提供してくれた『けいおん』スタッフの方達、かきふらい、唯や澪や律・紬・梓に、ありがとう。

さて、「どんな行為の最中にも抑圧はある」と菊地成孔は書いているが、全くその通りで、僕は「けいおん」カバー曲集にRock/Pop史の名曲たちをリストアップしていながら、最重要曲を忘れていた。
澪が歌う、「夢見るシャンソン人形(フランスギャル)」である。
曲調と言い、内容と言い、あまりにも澪にピッタリの曲なのに……、69antiqueを名乗っていながら、なんて痛恨のミステイクだろう。確かこれ、日本語版も誰かアイドルが歌ってたコトがあったはず。……オリジナルがヒットしてた頃じゃなくて、80年頃だったと思うんだけど……。それでも原詞のまま(フランス語)でもどっちでもいい。是非是非聴いてみたいもんだ。

フランス・ギャル・グレイテスト・ヒッツ Music フランス・ギャル・グレイテスト・ヒッツ

アーティスト:フランス・ギャル
販売元:ユニバーサル インターナショナル
発売日:2007/01/17
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2010年11月13日 (土)

NO,3期!

3ki

ああ『けいおん』の第三期をやってくれたなら……! というのは、全ての『けいおん』ファンの願いであるだろう。
勿論僕だってそう思う。
唯達と離れたくない。いつまでも一緒にいたい。……せめて、僕が見飽きるまで……!
ブログなんかをチョイチョイ見てみると、勿論みんなも同じ気持ちのようだ。なかには「こんな金ヅルを手放す訳がない」とか言ってる人もいる。
では第三期は一体どんな展開になるんだろうか。
……割とみんな似たようなことを考えてるんじゃないだろうか。
曰く「けいおん大学篇」だとか、「憂梓純篇」だとか、時系列的にコトの当然に予想可能な展開。

………………………………。
…………大学篇……。

…………。
……梓と憂、純が主役のお話。……それに唯や澪達が時々顔を見せて…………。
…………………………………………。

………………………………………………………………………………………………。

んなもん、面白くなるはずナイじゃん!!

もう、いいじゃないかよ? と思ってしまうのだ。
そんなつまんない続編、あり得ないよ。
劇場版の公開が決定された。DVD、Bru-rayに27話がつく。
満足しようよ?
大学篇だとか憂梓純篇だとか、そんなのオレを『けいおん』嫌いにさせるNASAの陰謀だとしか思えないよ。
お願いだから、あの頃の彼女たちをそっとして置いてやってくれ…。
そう願わずにはいられない。

まあもしも……、もしもどうしても! 悪しき資本主義の要請によって第三期をつくらなきゃならないんだったら、…………どうしてもそうなら、……これはもうブチキレるしか他に手はない。

『必殺!軽音部!』か、『軽音んぼ』である。
桜高や唯達のご近所で起こった事件やもめごとを、放課後ティータイムの音楽が解決するのである。
………………。
見たくねぇ~っ。

よしよし、もうちょっと工夫してみよう。
ご近所や桜高やで起こった事件やもめごとを、ムギの推理力、律の行動力、澪の論理、唯の天才的なひらめき、梓のツッコミによって解決するのである。
……勿論、ムギの推理は、大したことのない事件を無理矢理ミステリー小説風に仕立てようとして迷走し、律の行動は常に軽音部をあさっての方向に突っ走らせ、澪の論理はメルヘンに化けて、唯のひらめきは食欲を満足させるためにしか発揮されないのである。梓のツッコミも、ここでは事態を解決する役には立たない。
それでも、人生はなるようになり、世の中はそんなこんなを巻き込んで全てコトもなしになるんだから大丈夫なんである。
そういうどうしょうもないお話。
時系列的には、第一期の終わった直後、唯たち2年生の秋から物語が始まる。そこから4人の大学入学までの間。後半はまるまる、第二期とかぶる。だから後半は『裏けいおん!!』となるのだ。それもまた一興でしょう?
そんな『必殺!軽音部!』、以下のごときコンテンツが用意されることだろう。

「イースター・エッグは食べちゃダメ!?」
「立花姫子さんの憂鬱」
「岩窟先生はミセス・マーブル」
「憂ちゃん名探偵」
「絶体絶命! トンちゃん!」
「あずにゃんニャンダフル!」
「琴吹家・負の遺産相続」
「曽我部先輩、別件逮捕」
……どれでもいいから、「前後編」とか入れたいよね? 大した意味もなく。

そして見逃せないのが勿論、進行しつつある事件と無関係に部活する、軽音部の仲間たちの姿だ。
きっと、お茶会を前にした「ぴゅあぴゅあはーと」のリハーサルシーンや、「U&I」のバンドアレンジがかたまっていく過程、「Honey Sweet Tea Time」に実は、ムギの弾き語りだけ(他はほとんどリズム・キープのみ)の初期バージョンがあったコトなどが明らかにされるだろう。
つまり『放課後ティータイムⅢ』は、アニメ音楽界初の、レアトラック集になるはずだ。
……ヤバイ。それは見たい。聴きたいよ。

『けいおん』第三期をよろしく!

Brian Wilson Reimagines Gershwin Brian Wilson Reimagines Gershwin

アーティスト:Brian Wilson
販売元:Walt Disney Records
発売日:2010/10/01
Amazon.co.jpで詳細を確認する

いつまでもどこまでも「けいおん」バカぶりを晒していますが、ここんとこ専らに聴いているのは、このアルバムとデューク・エリントン。

ガーシュイン、エリントン、そしてブライアン・ウィルソン…、これはすごいよ? アメリカをこの手に収めたかのようなリスニング体験。これはマイルスでもマイケルでも、味わえないような性質のものなのだ。ここに加えることのできるアーティストを探すとしたら…、フランク・ザッパかプリンスくらいだろうか。今、アメリカが熱い(嘘だ)。アメリカを見、アメリカを聴いてみよう。

……『けいおん』がなくても、生きていけるよ。

2010年11月11日 (木)

NOT ONLY ROCK'NROLL

Norr

放課後ティータイムのカバーアルバムが好評につき(妄想です)、第二弾を考えました。
「けいおん」カバーアルバム第二弾!
タイトルがこれです。

『NOT ONLY ROCK'NROLL』。

ストーンズの駄洒落です。
今回は歌詞も考えたんですよ!。
では! ……いや、その前にこちらからどうぞ。

Hound Dog」 vo.平沢唯

山田さん家のハウンド・ドッグ VOW WOW
吉田さん家のハウンド・ドッグ VOW WOW WOW
堀口さん家のハウンド・ドッグ …………にゃ~ん (澪:猫だろ)

前澤さん家のハウンド・ドッグ VOW WOW (ギターソロ)
トムハックさん家のハウンド・ドッグ VOW WOW WOW (ギターソロ*)
百石さん家のハウンド・ドッグ ………… (ドラムソロ)

間奏(ロックンロールで)

田井中さん家のハウンド・ドッグ (律)VOW WOW
琴吹さん家のハウンド・ドッグ (ムギ)VOW WOW WOW
中野さん家のハウンド・ドッグ
(唯、かなり楽しくなってる)
         ………………(梓)にゃあ…。 (4人:猫だー!!)

後奏(ロックンロールでね)

ロックンロールと言えばこの人、エルビス・プレスリーの代表曲です。…………あきれましたか? でも、可愛いですよね? まあ大体全部、こんな感じです。
Anarchy in the U.K.」も考えてみました。

「Anarchy in J.K.」 vo.平沢唯

キリスト教徒じゃありませんです
将来の夢はございませんです
I Wanna Be Anarchy In The City

隣のお客はよく柿食うんです
坊主が屏風に上手なもんです

I Wanna Be Anarchy In The City

間奏

キミがいないと何も出来ないんです
キミにあげられるモノがないんです
愛 ウォーアイニー ウォーアイニー in the……
  (我愛汝)   (我愛汝)

近道あればそれが王道
はしょれる翼もあれば上等
I Wnanna Be Wannabe Anarchy

あとは、律っちゃんが歌う「Sexy+17」。ストレイ・キャッツの曲です。
「私は、セクシーでセブンティーン♪ あえて言うならロックンロール・クイーン♪」……みたいな。
澪はどうしましょう。あんまりイメージ湧かないんですけど、…………「Rock'n Roll Love Letter」あたりでどうでしょう? ベイ・シ・ローラーズ。「プリキュア」ファンなら喜んでくれるんじゃないでしょうか。

ムギちゃんにも歌って欲しいですよね?
トランジスタ・ラジオ」、RCサクセションです。
案外イケルと思うんですよ、ムギの声で。
RC=忌野清志郎には実は結構、唯たちに合う歌がある気がします。
「モーニングコールをよろしく」とか、「お弁当箱」「レッドニャンニャン」なんかいいですね。可愛いです。梓にはこっちより「僕の目は猫の目」の方がよさそう。「レッドニャンニャン」はむしろ、唯に合う。
けれど唯にはもっと他に、歌って欲しいRCがあるのだ!
HONEY PIE」!
タイトルからして放課後ティータイム的だが、唯の声で聴きたいのは、実はアタマの部分。

  死にたくなるぜ 煮詰まるEveryday
  泣きたくなるぜ つらいつらいつらい

絶対笑っちゃうよ。唯がこれを歌ってくれたら。
そして合うんだよ。絶対合う。頭の中で鳴らしてみて?
そしてこれは絶対に実現しない企画だけれど、唯なら「あこがれの北朝鮮」だって歌える。本当に絶対に! 心の中で鳴らしてみて欲しい。きっと分かってもらえるはずだ。平沢唯というバーチャルアイドルが、恐るべきポテンシャルを秘めたロック・アーティストであることが!

………………熱く語りすぎました。
ああ本当に、聴きたいなあ…。放課後ティータイムの名曲カバー。
3期なんかよりこっちを実現して欲しい。

さてそれでは、ストーンズをどうぞ。

「Not Only Rock'n Roll (It's Only Rok'n Roll)」 vo.平沢唯

Rock'n Rollが、うまく出来ないのよ
Rock'n Rollが、うまく弾けない
Rock'n Rollが、うまく歌えないんだ どうしよう?

「ただの Rock'n Rollじゃん?」て、いわれちゃったけど
「たかが Rock'n Roll!」て、みんな言うけれど
それは違うんだ

さてここまでは原曲の符割りを、てゆーかメロディー・構成まで変えちゃってますが、サビは大体合わせました。原詞と一緒にご覧下さい。

これは愛の、ロックンロールなんだよ 愛の!
(I said I know it's only rock'n roll but I like it )
愛の、ロックンロールなんだよ
(I know it's only rock'n roll but)
の! 愛の! ロックンロール!!
(I like it,like it,yes I do)

間奏
さてこっからは更に構成ムチャクチャです。がんばって想像してみてください。

Rock'n Rollを、キミに届けたいよ
Rock'n Rollを、歌ってあげたい
Rock'n Rollは、どうしたら、キミに届くんかな?

(語り)
紬「愛よ、唯ちゃん!」
律「愛だろ、愛」

澪「……愛、かな…やっぱ」
梓「唯先輩、愛かもです!」

、そう。愛の、ロックンロールなんだよ 愛の!
(I said I know it's only rock'n roll but I like it )
愛の、ロックンロールなんだよ
(I know it's only rock'n roll but)
愛の力で、ロックンロール!!
(I like it,like it,yes I do)

I Love You (cho)Not Only Rock'n Roll
I Love You (cho)Not Only Rock'n Roll
I Love You (cho)Not Only Rock'n Roll
I Love You,Love You 一生涯!

I Love You (cho)Not Only Rock'n Roll
I Want You (cho)Not Only Rock'n Roll
I Need You (cho)Not Only Rock'n Roll
I Love You,Love You ロックンロール!

どんなもんだい。
「愛の力でロックンロール」こんな歌詞が歌えるのは、平沢唯を別にすれば、桑田佳祐くらいなもんだろう。

It's Only Rock N Roll (Reis) It's Only Rock N Roll (Reis)

アーティスト:Rolling Stones
販売元:Universal
発売日:2009/05/05
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ELV1S~30ナンバー・ワン・ヒッツ Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols ヴェリー・ベスト・オブ・ストレイ・キャッツ Very Best of ゴールデン☆ベスト RCサクセション MARVY

しまった。「あこがれの北朝鮮」って、普通に聴ける曲じゃない? 「Honey Pie」が入ってるのが、『Marvy』です。

2010年11月 8日 (月)

「One More Final」

さて『けいおん!!』第弐拾四話「謝恩会!」のエンディング第2案でございます。
先にお断りしておきますが、第1案との両立は適いません。コッテリしたエンディングが2つ重なると胃にもたれてしまうからです。
まあ見てみましょう。
ウーピー・ゴールドバーグの代表作、『天使にラブソングを2』のパクリです。

白バックにクレジットが流れるなか、主要キャスト数十人がマーヴィン・ゲイの名曲「Ain't No Mountain High Enough」を歌う、というのが元ネタです。これを『Utauyo!!MIRACLE』でやってしまおうということです。

TVアニメ「けいおん!!」オープニングテーマ Utauyo!!MIRACLE(通常盤) TVアニメ「けいおん!!」オープニングテーマ Utauyo!!MIRACLE(通常盤)

アーティスト:放課後ティータイム〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2010/08/04
Amazon.co.jpで詳細を確認する

少しBPMを落として始めましょうか。
歌えない声優さんがいると可哀相です。てゆーか、あれを歌えるのがほとんど奇跡です。
まずはベースの音から始まりますよね?
ですから絵の方でもまず、ベースの弦を撫でる澪ちゃんの白魚のような指先(かどうか知りませんが)のアップから入りましょう。
オーケストラ・ヒットみたいな感じで華々しく曲が始まりますが、そこんとこは我らが放課後ティータイムの演奏でいきましょう。彼女たちが弾けるようにアレンジし直してください。
ここで勿論、桜高軽音部の5人が演奏している絵になります。
なる筈なのですが、唯がいません。
とか思ってるヒマはありません。
上から降ってくるように唯が現れます。
どアップです。

唯  みんなが大好き
   延々続行 ルララ Miracle Sing Time

四人 歌って 歌って
唯  愛伝える最終手段
紬  つたない曲でも
澪  微妙な歌詞でも
律  届けたい 精一杯のsoulを

と、いう感じで、メイン・ボーカルをリレーしていく訳です。
続けましょう。

澪  どうしよう オートマティックに決められてる
   時間割じゃ追っつかないの

唯  夢無限 したいこと怒濤
   廊下もダッシュで集まるよ

紬  お行儀悪かったらsorry! でもなりふりも構わずに
律  どっぷりハマっちゃうplay キラリって
梓  もしやこれが青春
   ever ever Forever Shine

梓  ほんとに大好きっ

の、梓の声をてこにして、音が変わります。
バンドが違うのです。

憂梓純 テンション上昇 ルララ Powerful Gig Time
    ハートってハートって ワクワク探す天才

そうです。憂あず純バンドです。「Powerful Gig Time」とか言ってますが、実際にはドラムがないので、ちょっとヒョロヒョロした感じになりますね。追っつけ解決していきましょう。

憂  アレって言われても
純  ミス連発でも
梓  放ちたい 湧いてくるbraveを

唯  しかけるトレモロ 応えるフラム
   いいじゃん いいじゃん ノリノリでいいんじゃない

また音が変わります。ドラムが入ったのです。
腰から上のアップで唯が歌ってる後ろで、憂が律に教わりながら、ドラムを叩いてます。
「ノリノリ」とか言ってますが、実はヘロヘロです。
純は憧れの澪に見られながらのプレイで、ちょっとはにかんでたりします。

澪  ハッピーはいつだってね 今感じるもの
紬  生きろ乙女 本能で、裸の

しかしさすがは天才・憂ちゃん。ここで既にリズム・キープが完璧になり、見事なフィル・インを決めて律を驚かせます。
と思うや左からドラムセットが流れてきて、天才姉の唯ちゃんが、憂のフレーズをすかさずコピー。これには軽音部メンバーもビックリです。

クラスメート1 どうしてもホームワークよりも重要課題
クラスメート2 放課後のお茶 おしゃべり 練習
クラスメート3 ユーモア ナチュラル めくるめく笑い

クラスメート達がやって来ました。僕は名前知らないので、個人に振り分けられません。
ただここでの眼目は、彼女たちが非常に歌いづらそうなこと。
何故ならここでドラムを叩く律っちゃんが「本職の腕前を見ろ」とばかりに、マーチング・バンド風にスネアをタカタカ細かく叩き、それが調子に乗って、どんどん速くなってイっちゃってるからなのです。チョー楽しそうな律、大笑い。

律  ウケ過ぎでお腹痛い

しかし澪にゲンコツを喰らって、大人しくなります。可哀相。
そんな律を横目で「やれやれ」と見ながら、今度は和ちゃんが歌い出します。が、その後はたくさんのクラスメートでマイク奪い合い。またかなり姦しいパートとなります。

   イキぴったしexcellent! でも苦手なリフまだあったの
   特訓つきあってくれる? も少し 門限まで
   だって帰りたくない

突如スライドして来たおばあちゃんのアップ。おもちを食べているご様子です。

おばあちゃん ネバネバ噛んで、グッ…
               唯・憂 おばあちゃん
     (正しくは、Never Never Can't Say Goodbye…です)

お餅をのどに詰まらせたおばあちゃんに唯と憂が駆け寄り、ちゃぶ台のセットごと右にスライドして去っていきます。
これを左からバストアップで現れたさわ子先生が目で追って(大丈夫? の思い入れあって)しかしすぐに気を取り直して歌い出します。

さわ子 めちゃめちゃ大好き

さわ子先生、黒のドレスです。音楽も合わせましょう。
ジャズ研の方々です。勿論、純もベース弾いてます。
ビッグバンドですが音楽性はファンキー・ジャズ、って感じでババーン、と!
アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズになってやって下さい。

さわ子 超絶ぞっこん ルララ Wonderful Show Time

軽音部の5人も、さわちゃんに合わせてドレスの歌姫さん達です。
What a Wonderful Show Time!

唯   音楽って音楽って もう私達まんま
さわ子 スタンディングオベーション 賞 オーディエンスなしでも
澪・律 奏でたい 瞬間のrealを
梓   昨日の後悔って 明日の心配って
紬   ぶっちゃけぶっちゃけ 誰得 何得?
澪   ラッキーはいつだってね 今つかむもの
律   欲張れ乙女 
律澪紬梓純さわ子  与えられん、さらば!

無音。真っ白。

そこに左から、ちゃぶ台が流れてきます。
唯・憂・おばあちゃんがお茶を飲んでるのです。
おばあちゃん無事だったようで一安心。唯と憂、カメラの存在に気付いたようで、しかし慌てずに楽器を取りだして、弾き始めます。
唯はもちろんギー太を。憂はなんと、おもちゃのピアノで。紙の鍵盤じゃないから、指は沈むのです。

タランタラン、タラッタラン、タラッタラン♪ ジャン、ジャン♪
タランタラン、タラッタラン、タラッタラン♪ ジャン、ジャン♪

さわ子先生、先ほどとは打って変わったDEATHDEVIL時代の格好で、フライングVを抱え、ちゃぶ台に踏み出します。
超絶ギターソロ。
梓もヒョウ柄ヘビメタルック(猫耳付)で現れてムスタングを弾き倒し、
唯が在りし日のDEATHDEVILを引き連れて参戦。
ちゃぶ台シッチャカメッチャカ。
全員がカメラの前に殺到してきて、あろうことかのFUCKOFF!

白バックの上に浮いた、いつもの軽音部のテーブルセット。
軽音部の5人と、和が座っています。
平和が戻ってきたようです。

和  どんな本も書いてない
澪  授業じゃちょっと教わんない
紬  けど一生忘れない

隣り合う唯と律が顔を見合わせて

律  この世にないと思ってた奇跡
唯  一緒にね歌えば信じられるんだ
律・唯  ちょっぱれるんだー!
     (くなれるんだ) 
     *「けっぱれ」は「頑張れ」の意味だけど、「ちょっぱれ」は……。

さあそれはさて置き、クライマックスです。
クライマックスだけど、アリモノです。
本家OPでの、教室ライブをここで再現してもらいましょう。
勿論、演奏は放課後ティータイムで!
張り切ってどうぞ!

唯  みんなが大好き
   延々続行 ルララ Miracle Sing Time
   歌って 歌って 愛伝える最終手段
   つたない曲でも 微妙な歌詞でも
   届けたい 精一杯のsoulを 等身大のlifeを!
   今日は昨日みたい? 明日は今日みたい?
 (cho.澪紬)
   大丈夫大丈夫 楽しかったら大正解
   ロッカーはいつだってね 今やんちゃ盛り

画面が急展開。
放課後ティータイムの屋上ライブ! 天気はチョッ晴れです!

唯  進め乙女 抱きしめて希望を!

屋上から見下ろすと、前庭に桜高の生徒達が集まっています。
みんなが唯達に声援を送って、一緒に歌っています。

桜高在校生 大好き 大好き 大好きをありがとう
      歌うよ 歌うよ

HTT  心こめて今日も歌うよ

HTT  大好き 大好き 大好きをありがとう
      (生徒の皆さんは、コーラスをお願いします。スタジオ版ではシンセの音みたいな、あのパートです)

HTT  歌うよ 歌うよ

唯   愛を込めて、ずっと、歌うよ!

唯の笑顔。そして最後にもう一瞬だけ、前庭の全校生徒さんが映ります。静止画にしないと分からないですが、唯達軽音部もその中に…。
大団円。

エンディングちょっと伸ばして、ハウリングを聴かせてね。

TVアニメ「けいおん!!」オープニングテーマ Utauyo!!MIRACLE(通常盤) Music TVアニメ「けいおん!!」オープニングテーマ Utauyo!!MIRACLE(通常盤)

アーティスト:放課後ティータイム〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2010/08/04
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2010年11月 3日 (水)

「ふわふわ時間」

TVアニメ「けいおん!」劇中歌ミニアルバム 「放課後ティータイム」 TVアニメ「けいおん!」劇中歌ミニアルバム 「放課後ティータイム」

アーティスト:放課後ティータイム
販売元:ポニーキャニオン
発売日:2009/07/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

澪が歌い終わる。
大きな拍手がわき起こる。
ファンクラブの子達などは、「みおさーん」と泣き叫ばんばかりの声援を送っている。
対して我がHTTのメンバーは、静かにステージにたたずんでいる。
楽しかったライブの余韻を味わうように、微笑みを客席にむけている。

舞台袖の和が、拍手を止めて、口元に手を当てた。
ライブの終了を、友達に呼びかけようとしているのだ。
しかし声を出そうとした瞬間、和の瞳が、何かを捉える。
そのなにか、ドラムを前に座る律の頬に、あのイタズラっぽい笑みが浮かんでいた。

律の手が、スティックを握り直す。
律「あと3分!」
ダカダカダカダカ……、再びリズムを鳴らす律に、瞬間ムギが、続いて唯が反応する。
和「ちょ…、ちょっと、…嘘!」
慌てて澪と、梓が、演奏に加わる。
放課後ティータイムのグルーブが戻ってくる。
和「あと2分もないってばあっ!」

5人の奏でるリズムが、ある曲のカタチに整ってゆく。
和「ちょっと…、ダメだって! 律、ムギ、澪!」
律はちょっとだけすまなそうにウインク。ムギは罪のない笑顔を和に向け、澪は一瞬だけ両手をベースから離して、和を拝んでみせた。
和「唯!」
……は、気付かない。唯はすでに一心不乱、レスポールにリズムを刻んでいく。
客席は大興奮。
唯達の最後の曲を、最後の演奏を歓迎して、キャーキャー騒ぎ立てている。
和「もう…、もう……っ」
拳を握りしめ、肩を震わせて、和が、叫ぶ。
和「もう…っ、バカーーーーーーーーー!!」
バンドの大音量を、講堂を揺らす大歓声を超えて、ステージに突き刺さる怒鳴り声。
唯がビクッ、と縮み上がる。
それから、おずおずと振り返り、幼なじみの顔を伺うと……、
和「……もうっ」
大きくため息を吐き、肩をすくめて、和は笑った。
苦笑いを唯に向けて、中指と薬指を開ける、Vサイン。
唯の顔に、大きな、満面の笑顔が浮かんで、
歌い出す。

 キミを見てると
 いつもハートDOKIDOKI

「ふわふわ時間」。
やっぱりこれをやってもらわないと。
和も嬉しそうに、幼なじみが歌い出すのを見届けて、
くるりと振り返って、先生方や演劇部のみなさんに頭を下げまくる。
みなさん、苦笑いで和を許してくれているようだ。
みんなみんな、ありがとう。
歌いながら唯も、そう思っていることだろう。

 いつもがんばるキミの横顔

と、澪のコーラスが入った直後から、画面上には次々と切り替わるスチール写真が現れる。
『けいおん!』『けいおん!!』での、想い出のシーンの数々。
同時にスタッフロールが流れ始める。
本当に本当に、これで最後だ。
思い出も大切だが、今現在の彼女たちの姿も、忘れずに目に焼き付けて欲しい。
最後の、あとほんの少しの時間だけど、パーティータイムである。

唯と澪が、一つのマイクでデュエットする。
唯と梓が、背中を合わせてのギターバトル。
律がスティック回しを披露したり、ムギが肘で鍵盤を叩くのもご愛敬だ。
客にウケているようだから良しとしよう。
憂も、純も、さわ子先生までが、コブシを振り上げて一緒に歌っている。
唯の必殺、ウインドミル奏法がアウトロを盛り上げ、長引かせて、

けれどついに、演奏が終わった。
エンドロールも終わっている。
汗を滴らせ、肩で息をする、笑顔の軽音部員。
その後ろで和や先生達、衣装を着けた演劇部員達(演目は、『桜の園』のようだ)が、後片付けと次の舞台の準備を始める。
唯がもう一度、マイクをつかむ。

唯「みんな、みんな、本当にありがとう!」

肩越しにムギが顔を覗かせて、マイクを奪って叫ぶ。
紬「ありがと~!」
唯におっかぶさるようにして、律がマイクに口を近づけて、
律「あっりがとー!」
ムギの反対側から、梓もやってくる。
梓「本当に本当に、ありがとうございます!」
みんなを一緒くたに抱きかかえるように飛びついてきた、澪も叫ぶ。
澪「みんな、ありがとう、ありがとう、ありがとう~!」
おおっ、と澪の挨拶に反応した唯が、すかさずマイクを奪い返して、
唯「ありがとうありがとうありがとうありがとう!」
どうやら、何回言えるか大会だと勘違いしたようだ。それは他の部員達も同じようで、
「ありがとうありがとうありがとうありがとうありがとありがとうござありがとうありがとう」
と、全員の「ありがとう」合戦。
さすがに収集がつかなくなってきたがしかし、そこは元部長、律がしめる。
律「せ~のっ!」
5人「ありがと~~~っ!!」

5人の顔を丸く抜いた黒バックが画面を占めて、スッと暗転する。
が、次の瞬間には、唯の顔を丸く抜き直して、
唯「あ、あずにゃん部長をよろしくね~」
次に梓ももう一度、丸く抜かれる。
梓「あずさです!」
そして今度こそ、画面が真っ暗になって、第弐拾四話『謝恩会!』は終わる。

…………ああ!
暗転した画面に、もう一回エンドロールをながしてやりたい。
流れる曲はやっぱり、『天使にふれたよ!』だろうか。
……劇場版じゃないんだから……。
しかし僕にはもうひとつ、エンディングのアイデアがあるのだ。
こっちも是非是非見てみたい。
ウーピー・ゴールドバーグである。

«encore